キングダムハーツ3の感想
キングダムハーツ3についての評価と感想を述べていく。
タイトル
発売時期
2019年1月25日
プレイ時期
2020年12月〜2021年1月
ゲーム概要
本作はキングダムハーツ(KH)2からの続編となっている。大筋としては主人公のソラ、ドナルド、グーフィが各ディズニー世界へと冒険していく。
ダークシーカー(闇の探求者)編終結の物語となっており、マスター・ゼアノート率いる真のⅩⅢ機関(13人の闇の探求者)とソラ達光の守護者(7人の光の守護者)の最終決戦が描かれている。
評価について
良かった点
1グラフィック面
ディズニーキャラ、ワールド、背景が前作からより高精細に、より鮮やかになっている事。トワイライトタウンでの夕暮れの景色や、サンフランソウキョウの摩天楼、トイボックスの玩具屋などの雰囲気はかなり良かった。
2戦闘
ノーマルモードでプレイした感触として、本作はアトラクションやキーブレードが持つ特殊能力による派手な戦闘演出、敵撃破時の爽快さが増しており、丸ボタン連打でマンネリ化しがちな戦闘時への配慮が製作者から感じられた。
また、キーブレード変形によるアクションはプレイしていて小気味良く、戦闘時のストレスを感じにくい仕上がりになっていた。
3音楽
各キングダムハーツシリーズBGMを担当した下村陽子氏によるアレンジは、キングダムハーツの世界観にマッチしていた。
また、宇多田ヒカル氏によるメインテーマ「誓い」は曲単体としての完成度の高さも相まって、キングダムハーツの世界観ととても合っていた。
悪かった点
1ストーリー
KH1、2以外の前提知識が必要とされる場面が多い、断片的にでしか説明していないかと思えばラストで畳み掛けるように急に整理しだす。(プレイヤー側に察っせずに、主人公が直接説明しだすため、学校の授業を受けている感覚になる。)
主人公と拮抗するライバルの存在(KH1のリクのような存在)や謎多き強敵の存在(KH2のXIII機関)に挙げられるような、魅力的なキャラクターが少ない。
主要とされるキャラクターが敵サイド、味方サイド共に、魅力的でないキャラクターが過剰に存在しており、キャラクターの整理が追いつかず感情移入しにくい。
特にXIII機関のキャラクターは前作(KH2)で倒しており、今作で何事もなかったかのように復活している事で、戦闘や物語への緊張感が薄れている。
2アビリティシステム
KHシリーズで踏襲しているAPによるアビリティシステムだが、本作ではAP増加アイテムの入手が容易であり、スキルの選択幅が少なかった。
そのため、自分好みのスキルを如何につけるかという観点や、バトル時のコンボを考慮したアビリティカスタム等の面白みを潰しており、戦略性を楽しみたかったという点で残念であった。
3ムービーの多さ
明らかにムービーが多い。5分ムービー→30秒プレイ(エリア移動)→またムービーという箇所が随所に見られて集中が途切れやすい。
総評(45/100)
点数をつけるなら100点中45点である。
理由は上記に記載しているが、ストーリーの出来が不完全過ぎた。グラフィックやBGMの完成度が高かっただけに残念でならない。
物語の説明に関しても、ルシがファルシでコクーンがパージ※的な説明が多いうえ、サブストーリーである作品を紐解いた前提である作品作りは、個人的にはナンセンスである。
※(専門用語連発によりプレイヤーを置いていくというFFXIIIのネタの一つ。ディレクター野村氏の得意技である。)
最後の敵主要キャラとのバトルも、あれだけ多い敵キャラクターをバーゲンセールが如くまとめて一気に何人も葬りさるのは情緒に欠ける。
(ロクサス復活は少しワクワクしたが)
ストーリーが難解であるが、何故か今作はボリュームが少なく感じるというある意味矛盾した感想を持った本作であった。
オリンポス、パイレーツ、100エーカーの森は以前の作品でも出てきたワールドであるのに何故また?という気にさせられる。
ダブっている分を他にまだ登場してい新たなディズ二ー作品のワールドを登場させるだけでも満足度は上がったのではないかと感じる。
グミシップでのシューティングも要らないと感じる。その分をエリアの探検場所を増やすか、新ワールドを作って欲しかったと感じる。
最後に、ソラ編は一度区切った上で、新章にしても良かったのではないかと思う。
個人的には、本作よりもグラフィック面は劣るがKH2がキングダムハーツシリーズ内で最高傑作であると改めて感じたためオススメしたい。
KH1のもっさり感を我慢してプレイした後の爽快感が堪らない、ストーリーやボリュームの多さ、キーブレード二刀流での戦闘のワクワク感は、何度もプレイしたくなる作品の一つである。
KH2へと話が逸れたがKH3の感想は以上です。